訓練する俺 俺の名はヤマムー。しがない帝国軍の傭兵だ。 10月14日の戦況は,帝国が有利といった印象がある。
おどろいたことに,この傭兵部隊には,俺以外にも,よその世界から吹っ飛ばされてきた連中が大勢いた。 二等兵ってことは,まだ新米どもだ。 俺のように傭兵あがりは,ほとんどいないという。 不安はあるが,部隊戦闘はチームワークだ。 この世界に慣れていない俺は,少しでも仲間をサポートできるよう,一通りの訓練を受けねばなるまい。 俺はサバイバル訓練の施設へと向かった。 サバイバルする俺 なんてこった。 この訓練場には,ゾンビやら,スライムやら,ゴーレムやら……,なんかの映画やゲームに出てきそうな,わけのわからねえものばかりいやがる。これがこの世界なのか。 時間制限と弾数制限が厳しい。俺は走った。 ゾンビを殴り殺そうしたが,こっちも手痛いダメージを受けた。 密林を抜ける要領をつかみ,うまくやれば,格闘でもこいつらを一撃で倒せことがわかった。 ライフルは最後の手段だ。 |