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ワーランド戦記

 ストーリー インペリウム帝国とダイナスティ連合

 太古の科学文明時代に,ワーランド大陸で起こった大戦は,ついに核兵器の使用によって終止符が打たれた。その代償は高く,大陸の都市は破壊しつくされ,生きとし生けるものは,そのほとんどが傷つき,あるいは遺骸を荒れ地にさらすこととなった。

 生き残った人々は,機械も知識もなくしたまま,再び小さな集落を造りはじめた。集落は村となり,やがては街となった。街は人を呼び都市に成長し,そのころには,人々は過去に大戦があったことすら忘れかけていた。過去の大災難がほとんど古代の伝説として語られるまでに,すでに気が遠くなるほどの年月が流れていたのである。

 だが,戦争への憧憬は失われてはいなかった。

 赤道下を中心に,枯れた大地を版図とするインペリウム帝国。
 大戦以前から存在する歴史ある国家だ。
 かつては豊かな農耕地を地平線の彼方まで広げていたこの国も,戦乱によって気候を大きく変えられ,疲弊した荒れ地を持つだけとなった。
 臣民の不満をそらし,豊かな土地を得るために,かつての侵略国家は,再び領土の拡大に乗り出した。富んだ小国を平らげるたびにこの国は巨大化し,軍事力を増し加え,もはや大陸最強の国家であることは疑うべくもない。

 近づく軍靴の音。まだ侵略を免れていた大陸北部の小国は,この帝国に対抗するため,全ての不和を乗り越えて共同戦線を築き上げた。これがダイナスティ連合である。
 大戦の被害も比較的軽度であったこの小国群は,その豊かさを背景にした連合軍をもって,帝国と戦う道を選んだ。

 こうして大陸は,再び終わることを知らない戦争の惨禍に包まれれいったのである。



インペリウム帝国 〜飢えた軍隊アリ〜
 赤道付近にある大国。強大な軍事力をもって歴史上,つねに領土を拡大してきた国家。
先の大戦で大きな気候変化にみまわれ食糧不足となったが,国力を回復させつつ,豊かな土壌を求めて版図を拡大しつつある。

ダイナスティ連合 〜結束した小国群〜