エーベルージュｉ　　恋と魔法の学園生活 ８月２９日（水） 　思わずかけてしまったキーロックですが，単に４ケタの暗証番号を入力すればよろしいのでありました。 　そういや，数字キーを押すと，なんだかダーシが最大４つまで表示されてましたね。 　適当にピポピポやってると，電源を切られるし。 　 「気づけよ」 　制御も取り戻し，さっそく自分の携帯電話からパソコンにE-mailを送ってみましたよ。 　自分からのメールでも，受信箱にメッセージが届くと，ちょっと心がときめきます。 　想いも半ばにして転校してしまったユーロスから，久しぶりに連絡を受け取ったような，ちょっと不意をつかれた，甘酸っぱい，青春時代の切なさの詰まったドキドキです。 　それは冗談として，送信者のデータを確認いたしますと，予想通りの結果になっておりました。 「シークレットコードが伝わってきてねえー」 　えーえー，こんなことも知らないシロウト丸出し野郎で，皆々様には大変ご迷惑をおかけしましたとも。 　これでも携帯電話は５〜６年は使ってるんですが，なにぶん上記の通り，気付かないところは，まったく気付かないでいるニブチン男なのです。 　こんな情けない男を秘書としてサポートしたいという，若くて母性愛にあふれる独身女性は，ぜひともご連絡ください。 　ちなみに，好みのタイプはリンデルです。 　それは冗談として（目は笑っていなかったようだが），シークレットコードをどうこうするのもアレなんで，電話番号まるだしのE-mailアドレスを変更することにしました。 　09040000000@docomo.ne.jp みたいな囚人番号みたいなやつじゃなくって，温かいもっと人間味あふれるメールアドレスにです。 　変えました。ちょっと人間の名前っぽくない，珍しげなやつで。これなら，スパム業者も思いつかないでしょう。 「さっそく，迷惑メールが４通ご到着」 　なんでやねん。 前のメニューにもどる　翌日の話